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メディアリテラシーの時代

本文

 インターネットの普及により、誰もが簡単に情報を発信・受信できる時代となった。しかしその一方で、真偽の定かでない情報や、意図的に歪められた情報が大量に流通するようになった。こうした状況の中で、情報を批判的に読み解く能力、すなわちメディアリテラシーの重要性がこれまで以上に高まっている。
 メディアリテラシーとは、単に情報の正確さを確認するだけにとどまらない。発信者の意図や立場、情報が作られた背景、さらにはどの情報が意図的に省かれているかを読み取る力も含まれる。同じ出来事であっても、メディアによって全く異なる印象を与える報道がなされることがある。それはしばしば、事実の選択や言葉の使い方によるものである。
 問題なのは、こうした情報操作が必ずしも悪意によるものとは限らないという点だ。発信者自身の無意識の偏見や価値観が、情報の選択や表現に反映されることも少なくない。だからこそ、受け手は複数の情報源を参照し、多角的な視点から情報を検討する姿勢が求められる。メディアリテラシーは、民主主義社会を支える市民の基礎的な能力といえるだろう。

問題

1この文章によると、メディアリテラシーとはどのような能力か。

2同じ出来事でもメディアによって異なる印象を与えることがあると筆者は述べているが、その原因として挙げられているものはどれか。

3情報操作について、筆者はどのような点を問題として指摘しているか。