本文
スマートフォンの普及により、現代人は「待つ」という行為をほとんど経験しなくなった。電車の中でも食事中でも、少しでも手が空けば画面をのぞき込む。その結果、何もしない時間に耐えられなくなっただけでなく、時間そのものの感じ方も変化してきた。かつては一時間が長く感じられたのに、今では同じ一時間があっという間に過ぎてしまう。これは時間が短くなったのではなく、次々と情報を消費することで、一つ一つの体験が薄まり、記憶に残りにくくなったためだと考えられる。時間の長さは、経験の豊かさによって決まるのかもしれない。
問題
問 1この文章で筆者が最も言いたいことは何か。