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長文N1

食品安全 A・B

本文

A
近年食品問題への関心は高い。その多くは食品の安全性に対する不安を指摘する声だ。すでに政府は中立の立場で公正に科学的な評価を行う機関を設置し、企業も独自の検査や表示、対策を始めた。結果、以前より安全性は向上していると言えるだろう。
しかし残念ながら、まだ消費者の安心感には結びついていない。今後必要なのは、安全なものは安全だ、と消費者が正しく理解できることではないか。科学的に安全だと判断された食品が、消費者にとっても安全だと言い切れるようになれば、安心につながる。そのために、提供する側の分かりやすい説明とともに、消費者側もそれを理解するための科学的な知識を持つ必要があるだろう。

B
発生した食品事故に対して適切な対策がとられ、科学的に安全だと証明された後も、いつまでもその食品の消費回復が見られないということはよくある。消費者が納得していないからだ。(中略)
安全に関しては、絶対安全ということはありえない。としても、リスクを極力下げ、技術的に安全度を向上させることは可能である。しかもその安全度は多くの場合、科学的に数値として明示できる。しかし安心の場合には、示された客観的な事案に納得するかどうかは、消費者一人一人の主観による。これは簡単に納得できるものではない。安全を安心に繋げるためには、フードシステム(注)に対する消費者の信頼の程度が大きく関与する。消費者と生産者の間、あるいは政府との間に信頼関係が構築されていれば、安全の証明は同時に安心へと繋がるだろう。
(注) フードシステム:食品が生産者から消費者に届くまでの流れ。

問題

63AとBの認識に共通していることはどれか。

64AとBは、どうしたら消費者が安心を得られると述べているか。