本文
毎年、花の種を蒔いたり、球根を植えたりする季節が近づくと、種苗を扱う農園から、色鮮りのカタログが送られてくる。私には植物を実際に取り寄せて植える土地などはないから、それを眺めて空想庭園を楽しむのである。しかし、それらの誇らしげに咲いている花の見合い写真を次々に見ていくと、連中(注1)が一様にある傾向を有していることに纏でも気がつく。つまり、すべての花を「品種改良」によって、より大輪(注2)にし、より八重咲(注3)に造りかえてしまうという、人間の趣味と努力と一種の意地がそこに反映しているのである。
(奥本大三郎 『虫の宇宙誌』による)
(注1)連中:ここでは、花のこと
(注2)大輪:花の大きさが普通よりも大きいこと
(注3)八重咲:花びらが数多く重なっていること
(奥本大三郎 『虫の宇宙誌』による)
(注1)連中:ここでは、花のこと
(注2)大輪:花の大きさが普通よりも大きいこと
(注3)八重咲:花びらが数多く重なっていること
| 単語 | よみがな | 意味 | 品詞 |
|---|---|---|---|
| 品種改良 | ひんしゅかいりょう | selective breeding, plant improvement | 名詞 |
| 大輪 | たいりん | large flower | 名詞 |
| 八重咲 | やえざき | double flower (many petals) | 名詞 |
問題
問 48そこは何を指しているか。