N1 の文章一覧へ
短文N1

書くこと

本文

以下は、「書くこと」について述べたものである。

「思ったこと」や「考えたこと」という抽象的な存在が文字という具体的な存在に変化した瞬間、その書き手は自分自身の「思ったこと」や「考えたこと」を、直接、自分の目で「見た」ことになる。つまり、客観的に「観察」することになるわけだ。「書くこと」は「読むこと」。自分の文章を読みながら書き進めるのが、「書く」という作業なのである。

観察はほとんど必然的に「批判」のこころを呼び起こす。「思ったこと」や「考えたこと」の浅さや甘さを、書いた瞬間に思い知らされるのである。
単語よみがな意味品詞
抽象的
ちゅうしょうてき
abstract形容詞
具体的
ぐたいてき
concrete, specific形容詞
書き手
かきて
writer, the one who writes名詞
客観的
きゃっかんてき
objective, impartial形容詞
観察
かんさつ
observation名詞
批判
ひはん
criticism, critique名詞
必然的
ひつぜんてき
inevitable, necessary形容詞

問題

46筆者によると、「書くこと」によってどうなるか。